特殊詐欺にご用心 被害、過去最悪へ
- 弁護士 小栗 夏生
- 8月21日
- 読了時間: 3分
特殊詐欺、以前はオレオレ詐欺と言われることが多かったですが現在は特殊詐欺と言うようになっています。これは、被害者に聞き取りをしたところ「『オレオレ』と言わなかったから詐欺じゃないと思った」というケースが多かったためだそうです。確かに当初は「オレオレ」と言って電話をしてくるケースが多かったのですが、今ではそのようなことはありません。手口も多様化しているので、「詐欺ではない」という思い込みはなさらないようにしてください。むしろ、普段の違う形での請求をなされた場合、すべてが詐欺と思い込むくらいが良いと思います。
この特殊詐欺、とにかく多いです。事件数と被害額のグラフを貼ります。いずれも警察庁の統計です。昨年(2024年)の件数、被害額ともに過去最高となっています。

この種の詐欺の場合、後から詐欺と気がついても回収することはきわめて困難です。
ですから、とにかく支払わないことが肝心です。少しでも怪しいと思ったら弁護士、警察署などに電話をしてください。当事務所に電話をしてくださっても結構です。
長年弁護士をやっていますが、急に「○時間以内にお金を用意しないと取り返しのつかないことになる」という状況を見たことがありません。弁護士や警察に相談する時間すら与えないということは詐欺と断定して間違いありません。
金銭を支払ってしまっては終わりですのでとにかく電話なら一度切って、すぐに専門家に相談をしてください。私のところに電話していただいても結構です。電話に出られる状態であれば極力対応します。葛飾区、江戸川区など周辺の方に限らず、緊急の場合には連絡ください。
以下に最近の手口の特徴をまとめておきました。あらかじめ傾向を知っておくと被害を避けることもしやすくなりますので、是非ご一読いただけたらと思います。
1. 年齢層の多様化
従来は70代〜80代の高齢者が主なターゲットでしたが、最近は「60代以下」の被害者が全体の約9割を占める地域も出ています)
→ 50代・60代の預貯金が多い層が狙われやすい
2. デジタルリテラシーのギャップを突く
SNSや暗号資産、ネットバンキングを悪用した詐欺が増加中
「仮想通貨の運用益が出た」「警察が暗号資産を保護する」などと騙される事例が多い
3. 男女ともに被害が拡大
被害者の性別に大きな偏りはなく、男女ともに被害にあっている
ただし「異性との交流を装う詐欺(投資詐欺やロマンス詐欺)」では中高年女性が被害者となる傾向がある
4. 一人暮らし・判断相談者がいない人が標的にされやすい
特に「自宅の固定電話」による初動が多く、孤独感や不安を利用されやすい
家族や地域と疎遠な人ほど、詐欺師にとって「落としやすい相手」とされる
以上のように、手口は年々多様化しています。特殊詐欺はこれだ!という決めつけはなさらず、「金銭を要求する行為はすべて詐欺ではないか?」というように思っておくことが重要です。また、少しでも不審に感じたらすぐ、弁護士や警察に相談をしてください。